導入事例Introduction Example
パワーウィンドウの開閉時の動的挙動計測
2023.07.14- 開閉時に隠れてしまう箇所の計測もしたい方
- 非接触で3次元の変位計測を行いたい方
- 多点同時にひずみ、たわみ、ゆがみの試験をしたい方
今や生活必需品となった車。メーカーにとっては、運転トラブルを防ぐことはもちろん、パワーウィンドウの故障を防ぐといった多岐に渡る品質の高さが求められていることでしょう。
アキュイティーの変位計測システムは、パワーウィンドウの挙動を多点同時に、3次元で計測~解析まで行うことができます。パワーウィンドウの開閉で隠れてしまうため、これまで計測ができていなかった箇所の計測も可能です。
変位計測システム導入前の課題・要望
従来の変位計測システムだと、パワーウィンドウを開けた際に、計測したい箇所が隠れてしまい、計測を行うことができませんでした。
さらに、パワーウィンドウの上下の動き、深度の計測をする際、1点ずつの計測では大幅に工数がかかってしまうため、多点同時に計測をしたいということも課題でした。
それらの課題の解決策が「変位計測システムによるパワーウィンドウの挙動計測」です。
変位計測システムの導入では、下記の2つの効果があります。
・隠れた部分の計測を実現
・多点同時に3次元での挙動計測が可能
変位計測システムによる課題の解決方法
ウィンドウが開閉するために、センサの取り付けが難しい計測の場合、アキュイティーの変位計測システムでは、シールタイプのセンサ(反射マーカー)を計測点に貼付して、挙動計測~解析までを行います。これにより、センサの取り付けに関する課題は解決され、さらに、このマーカーは複数点に貼付して計測することも可能なため、多点同時の計測が実現できます。
また、パワーウィンドウの開閉動作で、マーカーが隠れてしまう場合も、変位計測システムなら、剛体を作成することで、隠れた計測点も3次元で変位が計測できるようになります。
変位計測システム導入後の効果
このような変位計測システムを導入することで得られるメリットは大きく2つあります。
①視えない箇所まで計測可能
②多点同時に3次元でひずみ・たわみ・ゆがみを見逃さない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
導入後の効果①視えない箇所まで計測可能
アキュイティーの変位計測システムは、計測点にマーカーを貼付することで、変位・加速度・距離などの計測が可能となります。
このとき、1つずつの点を計測するだけでなく、面での姿勢・たわみ・ひずみなどを計測したい場合に活用するのが剛体(リジッドボディ)です。
剛体は、マーカー同士をつなぎ合わせて、1つの物体として計測ソフトに登録することができます。そのため、計測マーカーのうちの一部が隠れて視えなくなってしまった場合も、ほかのマーカーが視えていれば、問題なく3次元での挙動計測が可能となります。
この機能はパワーウィンドウの開閉動作で、隠れて視えなくなってしまう計測点にも有効で、これまで計測できていなかった部分の変位計測が実現します。
導入後の効果②多点同時に3次元でひずみ・たわみ・ゆがみを見逃さない
対象に貼付したマーカーは、計測用のカメラから視えていれば、いくつでも同時に計測が可能です。これまでの実績では、100点以上の同時計測ができており、いずれも高精度に変位・ゆがみ・ひずみ・たわみなどの計測が実現できます。
このとき、解析ソフトウェア上では、色による変位の可視化が行えます。目で見る限りでは判別できない微小なたわみも、ソフトウェア上の解析によって視覚的にわかりやすく結果を表示することが可能です。
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