当社の「OptiTrack」を使った3つのシステムを出展した「第20回 関西 設計・製造ソリューション展」のレポートです。
今回はOptiTrackで株式会社IMV様の振動試験装置(mシリーズ )の上でゴムの変位量を非接触にリアルタイムで計測、SKYCOMでのリアルタイム解析をデモしました。対象の周りをOptiTrackのカメラで囲い、ゴムに貼付された24点のシールタイプのマーカーの変位量をリアルタイムに解析しています。解析結果の表示等、視覚的に分かりやすく表示し、どなたにも使いやすいよう設計されています。
今回はリアルタイムのデモでしたが、2つのデータの比較等、取得したデータの解析も充実しています(詳細は、SKYCOM のページへ)。例えば、これまで1週間かかっていた実験準備から解析までの作業1日で済むようになったというお客さまもいらっしゃり、作業の効率化に繋がります。 展示会当日も「非接触」で計測ができ、かつ「リアルタイムでの結果表示」が可能な事に、多くの来場の方々が興味を示してくださいました。
今回はOptiTrackで全身の動きのトラッキングを頭・腰・両手・両足の6か所のみで行うデモを行いました。これまでモーションキャプチャで全身のトラッキングを行おうとすると専用スーツを着用し、約40個の反射マーカーを取り付ける必要がありました。今回のデモでは、頭・腰・両手・両足に取り付けるだけなので、作業着のような普段の服装のままトラッキングが可能となります。
最近弊社へお問い合わせが増えている作業分析や技術伝承において、今回の6か所での全身トラッキングは実際の環境により近い形で実現できます。作業分析においては、熟練者の動きと新人の動きとを比較し、新人育成・技術伝承に活かすことが可能です。動作解析ソフトウェアSKYCOMではOptiTrackでトラッキングした動きを軌跡やカラー表示等で簡単に可視化できるため、実際の作業者にも分かりやすくフィードバックする事ができます。当日の展示会でも技術伝承には大きな関心を持ってくださった来場の方が多く、OptiTrackへの期待を感じました。
弊社のOptiTrackをAR(拡張現実)センサーとして活用し、リアルタイムに作業ナビゲーションを行いました。今回のデモは、赤・青・緑の3色の缶を正しい順番に正しい位置に移動させるようナビゲーションしています。ナビゲーション通りに缶を動かせば「OK」、異なる位置へ動かすと「Wrong」とリアルタイムに反応するため、作業手順のミスがその場で分かります。さらに、この作業ナビゲーションのセンシングは作業者の手(今回は手袋を装着)だけで行っています。実際の作業現場でも、作業対象にセンサーを取り付けるような準備が不要となります。
このAR作業ナビゲーションシステムを活用する事により、製造業等の工場で抱える作業手順のミス防止や新人育成トレーニングに応用する事ができます。現場にある多種多様の工程をARでリアルタイムに次の作業を指示して上げる事で、作業の間違えや飛ばすミスを防ぎ、作業効率を上げる事が可能です。さらに、先輩作業員が常に隣にいて教える必要もなくなるので、新人育成の工数も削減されます。
さらに、OptiTrackでセンシングしているため、動きのデータを取得する事も可能です。これにより、動きの導線を可視化し、効率的な動きに近づけるトレーニングへ応用させる事も可能です。先輩の動きと比べるトレーニングシステムを組む事で、リアルタイムに自分の動きとの差を確認することができます。これにより新人育成や技術伝承で活かすことができ、現場の作業効率と品質の向上に繋がります。
展示会当日も、新人育成には大きな人件費がかかるためコスト削減を望む方が多く、本システムへの期待を伺えました。
今回弊社が出展しました「第20回 関西 設計・製造ソリューション展」 は、西日本最大の製造業向けITソリューションにまつわる展示会で、今年は10月4日(水)~6日(金)に渡りインテックス大阪にて開催されました。
来年10月3日(水)縲鰀5日(木)もインテックス大阪で開催されます「第21回 関西 設計・製造ソリューション展」に弊社も参加する予定です。新しいOptiTrackのアプリケーションをご紹介できるよう引き続き活動してまいります。
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