OptiTrackから得た情報は、ご自身で開発されるソフトウェアやシステムに活用することができます。ここでは、OptiTrackが無償で提供しているSDKとAPIについてご紹介いたします。
モーションキャプチャシステム「OptiTrack」は、ソフトウェア開発者向けにSDK(ソフトウェア開発キット)と、コントロールソフトウェア「Motive」のAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を公開しています。いずれもOptiTrackユーザーの皆さまは無償でご利用いただけます。それぞれの概要は次の通りです。
NatNet SDK | Camera SDK | Motive API | |
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主な用途 | モーションキャプチャデータのリアルタイムな取得 | OptiTrackカメラを使用した画像処理ソフトウェアの開発 | Motiveを起動しないOptiTrackの制御 (*1) |
入手方法 | ソフトウェアダウンロードページよりダウンロード | ソフトウェアダウンロードページよりダウンロード | Motiveと共にインストールされます |
対応OS | Windows10/11(64bit) Ubuntu(64bit) Fedora(64bit) | Windows10/11(64bit) | Windows10/11(64bit) |
開発言語 | C++ C# / VB.NET(Windows) | C++ | C++ |
サンプルコードの開発環境 (*2) | Visual Studio 2019 | Visual Studio 2019 | Visual Studio 2019 |
サンプルコードの言語 (*2) | Windows: C++ C#(Framework 4.7.2) MatLab/LabVIEW (*3) Python (*4) Ubuntu、Febora:C++ | C++ | C++ |
*1 Motiveのライセンスが必要になります。
*2 サンプルコードの開発環境、サンプルコードの言語は、2024/04/09時点で最新のNatNet SDK 4.1.1、Camera SDK 3.1.0、Motive 3.1.0を対象として記載しています。
*3 LabVIEWサンプルは弊社が独自に作成し、公開しているものです。NatNet SDKには含まれていないため、必要な方はお問い合わせください。
*4 Pythonサンプルは、厳密にはNatNet SDKを使用していません。Motiveから送信されたUDPパケットを直接受け取り、データを取得するサンプルになります。
SDK/APIのご利用にあたって
・SDK/APIを使用するには、ソフトウェア開発に関する知識や経験が必要です。独自のソフトウェアを作成するために基本的に必要とされる、統合開発環境(IDE)の使用方法・プロジェクトの設定・コンパイル・リンク等はサポートできかねますのでご了承ください。
・SDK/APIを使用してユーザー様が作成したソフトウェアはサポートいたしかねますのでご了承ください。
「NatNet SDK」は、OptiTrackのデータをリアルタイムで取得することができるSDKです。具体的には、MotiveからデータをネットワークにUDP(ユニキャストまたはマルチキャスト)でストリーミングし、そのデータをユーザー様の独自ソフトウェアで受信することができます(同一PC内へのストリーミングも可)。NatNet SDKを利用して、ロボットやドローンのフィードバック制御などを行うことも可能です。
【NatNet SDKのスタートアップ】
NatNet SDKはソフトウェアダウンロードページよりZipファイルをダウンロードいただけます。これには、C++用のヘッダーファイル(.h)、スタティックリンクライブラリ(.lib)、ダイナミックリンクライブラリ(.dll)と、.NET用のダイナミックリンクライブラリ(.dll)及び、サンプルコードが含まれます。
Linux OS(Ubuntu,Fedora)でのご使用の場合は、OptiTrackサポートページ(外部サイト)よりZipファイルをダウンロードいただけます。C++用のヘッダーファイル(.h)、共有ライブラリ(.so)、サンプルコードが含まれます。
また、下記の情報もご参照ください。
・NatNet SDK スタートアップガイド(Motive 3.X、NatNetSDK 4.1ver)
・NatNet SDK スタートアップガイド(Motive 2.X、NatNetSDK 3.1ver)
・NatNet SDKについて(Motive 3.1ver)
なお、UnityやMayaなどで同様にOptiTrackのデータを使用したい場合、各ソフトウェアのOptiTrackプラグインを公開しています。ソフトウェアダウンロードページよりダウンロードいただけます。
Camera SDKを使用すると、OptiTrackカメラの機能を利用する独自の画像処理ソフトウェアを開発することができます。Camera SDKは、ハードウェア(カメラおよびハブ)の制御と、各カメラのグレースケール画像や、画像上のマーカーの位置(X,Y座標)など、最も基本的なフレームデータへのアクセスを提供します。
【Camera SDKのスタートアップ】
Camera SDKはソフトウェアダウンロードページよりExeファイルをダウンロードいただけます。C++用のヘッダーファイル(.h)、スタティックリンクライブラリ(.lib)、ダイナミックリンクライブラリ(.dll)及び、ドキュメントとサンプルコードがインストールされます。なお、インストール先はデスクトップに作成される「OptiTrack Camera SDK」というショートカットからご確認できます。また、下記の情報もご参照ください。
・Camera SDK: クイックスタートガイド(Motive 2.3ver以降)
・Camera SDK: クイックスタートガイド(Motive 2.2ver以前)
「Motive API」は、Motiveを起動せずにMotiveの機能を使用できるAPIです。Motive APIを使用することで、①キャリブレーションデータを読み込み、②事前に設定されたカメラパラメータにより、③データを取得し処理する といった一連の流れを独自に開発できます。例えば、生産や検査ラインなどのシステムの一部としてOptiTrackを組み込み、作業者がMotiveを操作せずにシステムの立ち上げを完了できます。
【Motive APIのスタートアップ】
Motive APIはMotiveと同時にインストールされます。インストール先は下記の通りです。
C:\Program Files\OptiTrack\Motive
\lib | スタティックリンクライブラリ(.lib) ダイナミックリンクライブラリ(.dll) |
\inc | ヘッダーファイル(.h) |
\Samples\MotiveAPI | サンプルコード(C++) |
詳細は下記の情報をご参照ください。
・Motive API: クイックスタートガイド(Motive 3.1ver)
・Motive API: クイックスタートガイド(Motive 2.1ver)
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