導入事例Introduction Example
製造業の熟練技術の新人教育が高精度動作・視線分析比較で効率化
2020.08.12製造現場における組付け作業で、熟練者と非熟練者の視線解析・動作解析を実施。熟練者の持つ勘・コツ・暗黙知を数値化することで、より効率的な熟練技術伝承が可能になります。
計測方法とシステム概要
熟練者と非熟練者で組付け作業比較を行うため、モーションキャプチャ「OptiTrack」でセンサー(反射マーカー)を取り付けた視線計測機と工具の位置座標を取得。熟練者と非熟練者が組付け作業中にどのように工具を動かし、視線を移動させているのか解析しました。
視線計測機から得た注視点と作業者視点の映像データは、視線解析ソフトウェア「SKYCOM EYE」によるもので、簡単に作業者へのフィードバックが可能。さらに同時に解析ソフトウェア「SKYCOM」で工具の角度と注視点を数値化。熟練者と非熟練者の評価が数値化され、効率的な熟練技術伝承が可能です。
導入メリット①熟練者の持つ勘・コツ・暗黙知を数値化
マニュアル通りに作業を行っているがなかなか効率化が図れない。熟練者と非熟練者では作業時間も質も異なる。その要因の一つに「熟練者の持つ勘・コツ・暗黙知が正しく伝承されていないこと」が挙げられます。しかし、熟練者の長年の経験から身体に浸透した勘・コツ・暗黙知を言語化するのは難しく、属人的にならざるを得ないことがしばし現場で課題となっています。
視線計測システムは熟練者と非熟練者の差を数値化し、映像やグラフ等でわかりやすく可視化。言語化が困難であった勘・コツ・暗黙知を評価することが可能です。
導入メリット②熟練者・非熟練者のAB比較が容易
従来の視線計測機では、熟練者と非熟練者のデータ比較を同一画面内で行うことは困難です。解析ソフトウェア「SKYCOM」は熟練者と非熟練者の2つのデータを読み込むことができ、同一画面内での比較が可能。より効率的な技能伝承が期待できます。
また、解析項目は変位や角度、積算距離等多岐にわたり、様々な評価が可能です。
導入メリット③視線と同時にモノの動きも計測可能
計測したい箇所にセンサーを貼付することで、視線だけでなく、モノの動きのデータも取得できるため、熟練者は工具をほぼ一定の位置で動かしていることや注視点は滑らかな移動を描いていること等、非熟練者への技術伝承に必要な情報が得られます。また、工具の仕様上、先端にセンサーを貼付することが困難である場合は、ソフトウェア上で剛体を作成し、先端を自動認識。これにより、工具の先端にセンサーを貼付することなく、動きを高精度に計測することが可能です。
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