導入事例Introduction Example
撥水効果あり！防水・耐水性のマーカーで変位計測・動作分析が可能
2022.09.09雨天時のワイパーの挙動計測や動作分析など、実験・計測時にマーカーが水に濡れる場合に活用できるのが樹脂コートマーカー。撥水効果があるため、従来のマーカーでは計測できなかったシーンでの高精度計測が可能です。
樹脂コートマーカー導入前の課題・要望
変位計測や動作分析など、モノや人の動きを計測し、取得したデータを実験や解析、技術伝承などに活用する際、3次元で計測できる点や準備～解析にかかる工数を大幅に削減できる点、測定精度0.1mm以下と高精度である点から、OptiTrackカメラと反射マーカーを使用した各種用途別のシステムが選ばれています。
しかしこのとき、使用する反射マーカーは、従来製品の場合、水に濡れると計測できないという課題がありました。雨天時を想定したワイパーの挙動計測や、マーカーが水に濡れるようなシーンでの計測には不向きとされてきました。
そのため、樹脂コートマーカーの導入では、
・撥水効果により、水に濡れるシーンでも計測できること
・3次元で高精度に、かつ工数をかけずに計測できること
が期待されます。
解決方法
樹脂コートマーカーは、表面を樹脂皮膜でコーティングした製品です。
変位計測やひずみ・たわみ計測、動作分析などでデータ取得を行う際、多くのメリットからOptiTrackカメラと反射マーカーを使用した各種用途別のシステムが選ばれていますが、このとき、樹脂コートマーカーを使用しても計測が可能。
樹脂コートマーカーは、表面がコーティングされているため、撥水効果があり、水に濡れても計測できるという強みがあります。
計測点に樹脂コートマーカーを貼りつけ、OptiTrackカメラで3次元位置座標データを取得することで、モノの変位やひずみ・たわみ、人の各部位の動きを計測できます。
樹脂コートマーカー導入後の効果
従来の反射マーカーと樹脂コートマーカーの差は、撥水性・撥油性がある点です。
変位計測やひずみ・たわみ計測、動作分析などを行う際、モノや人のデータを取得するために、多くのメリットからOptiTrackカメラと反射マーカーを使用した各種用途別のシステムが選ばれていますが、このメリットは樹脂コートマーカーを活用しても同様。むしろ樹脂コートマーカーを使用して計測することで、より幅広いシーンでの計測が可能となります。
本製品の導入では、
・撥水効果により計測シーンの幅が広がること
・3次元で高精度に計測すること
を行っています。
導入後の効果①撥水効果により計測シーンの幅が広がる
OptiTrackカメラと反射マーカーを使用した変位計測やひずみ・たわみ計測、動作分析では、自動車の衝突安全試験や建物の振動試験、橋梁のたわみ計測、建材のひずみ計測、スポーツパフォーマンス評価やリハビリテーション評価、技術伝承など、様々なシーンでの計測ができます。
このとき、使用する反射マーカーを樹脂コートマーカーにすると、従来の計測シーンに加え、雨天時を想定して水を使った実験や、マーカーが水に濡れるシーンでの計測でも活用可能。
ワイパーの挙動計測や雨天時の橋梁計測、水をかけて使用感を実験する製品開発のシーンなど、あらゆる業界・計測シーンで、モノ・人の動きが数値としてデータ化できます。
導入後の効果②3次元で高精度に計測可能
たとえば変位計測を行う際、レーザー変位計を使用した計測では、計測の仕組みこそはシンプルながらも、3次元のデータを取得するため、軸方向を気にして計測器を設置する必要があったり計測前の準備に非常に時間がかかってしまいます。また、回転運動の変位量を計測するのは困難といわれています。
その点、OptiTrackカメラとマーカーを使用した変位計測では、計測点にマーカーを貼りつけるだけで、3次元で計測するための準備は完了。
マーカーの貼りつける位置や角度に制限はなく、軸方向を気にする必要もありません。準備工数は最小で、3次元での計測が可能なシステムです。
さらに測定精度は0.1mm以下と高精度。これは変位計測にOptiTrackカメラを使用していることによるもので、水濡れ対策に樹脂コートマーカーを使用しても、高精度計測が実現できます。
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