導入事例Introduction Example
手指動作のデータ化をリアルタイムに行うMANUSグローブで技術伝承
2023.09.15- 動きのデータ化を遅延なく取得したい方
- 握る動作や道具を持ちながらの動作等をデータで分析し、技能の継承を行いたい方
- 誰でもサイズがフィットするグローブタイプのツールで手指の動作分析を行いたい方
手指の動作分析を行う際のひとつとして、センサ付きのグローブを装着してデータを取得する方法があります。MANUSグローブは手指の動作分析を行うにあたり、グローブタイプのツールでありながら、指先部分までは覆われていないことが特徴的な製品です。指先の動きの取得は別途専用のセンサを装着して行うため、手のサイズや指の長さを問わず、誰でもフィットした状態でご活用いただけます。
MANUSを用いた動作分析システム導入前の課題・要望
技術伝承においては、握る動作や組立部品をつかむなど、製造工程で道具を用いた動作分析ならではの手指の動きのデータ化に正確性が求められます。
手指の動作分析に多く活用されるセンサ付きグローブタイプのツールのうち、手指まで覆うタイプは、使用者の手のサイズや指の長さにフィットせず正確なデータ取得が難しくなってしまい、技術伝承には適さない場合があります。
それらの課題の解決策が「MANUSを用いた動作分析システム」です。
MANUSを用いた動作分析システムの導入では、下記の2つの効果があります。
・指先に単体センサを装着する仕様で握る動作や道具を用いた正確な動作分析が可能
・IMUセンサ内蔵によりグローブ単体での動きの取得が可能
さらに、アキュイティーではMANUSによる手指の動作分析だけでなく、全身の動きのデータ化と同期が可能な動作分析システムもご提供しており、より詳細な技能のデータ化や作業評価が可能となります。
MANUSを用いた動作分析システムの特長
MANUSを用いた動作分析システムは、手指のサイズにフィットしたツールであることが特長です。
手指を覆うグローブタイプの動作分析ツールでは、グローブの皺によって内蔵されたセンサの位置がずれ、正確な動作分析が困難になるという課題がありますが、指先のセンサを別途装着するタイプであるMANUSの場合、グローブの皺や手のサイズ、指の長さに左右されることはありません。内蔵されているセンサは正確に動きをデータ化でき、握る動作や物を持った際の動作分析に適しています。
また、手指動作だけでなく、全身の動作分析システムとも同期が可能なため、全体的な動作分析や手指から肩までの「手指+身体の一部」といった動作分析等にも活用可能です。
MANUSを用いた動作分析システム導入後のメリット
このようなMANUSによる動作分析システムを導入することで得られるメリットは大きく2つあります。
①技術伝承に必要な微細な動きを把握
②内蔵型センサにより計測エリアを気にせず活用可能
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①技術伝承に必要な微細な動きを把握
手指の動きにフィットしたツールであることは前述の通りですが、MANUSのもうひとつの特長は、本来の動きからの遅延が少ない点です。
データを取得するにあたり、グローブからPCへの送信に遅延があると正確な技術伝承は困難です。特に微細な動きや特定のタイミングで握る・捻る等の動きが発生する場合、データの送受信の遅延は課題となります。
その点、MANUSを用いた動作分析では低レイテンシーによって、正確な技術伝承が可能です。
小さくとも生じてしまう遅延をさらに低減し、よりリアルタイム性を求める場合は、MANUSと同期が可能なカメラとマーカーを使用した手法での動作分析も実現できます。
メリット②内蔵型センサにより計測エリアを気にせず活用可能
手指の動作分析を行う際、カメラ映像での動きのデータ化や、マーカーを貼付したタイプのシステム等、その手法は様々です。
しかし、カメラやマーカーによる動きのデータ化には、計測対象者が認識できる位置にいることが重要となります。
遮蔽物や対象者がカメラから死角に入ってしまう場合、データが不完全となってしまうからです。
その点、MANUSを用いた動作分析システムでは、グローブ内部にIMUセンサが搭載されているため、計測エリアの死角を気にすることなく活用が可能。
これまで取得が困難だった動きの分析が実現します。
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