導入事例Introduction Example
技術伝承:数値データから熟練者の研磨技術を短期間で若手に伝承
2024.04.04- 研磨作業をはじめとした技術伝承を短期間で行いたい方
- 熟練者と若手との動作比較をして、どのタイミングで、どの部位の動きが異なるか可視化したい方
- 人の動作だけでなく、使用している工具の傾きや動きをデータ取得して、技能伝承を行いたい方
どのような動きをすれば、熟練者のように外観品質が安定した研磨作業を行えるのか。若手への技術伝承において、表面の微細な調整に関する熟練者の勘やコツを言葉で伝達するには限界があります。
効果的な技術伝承には、身体の各部位の動きや工具の動きを数値化し、熟練者の動作との比較結果を可視化することが有効といえます。アキュイティーの動作分析システムは、そのように、計測したい部位・工具の動きをデジタル数値やグラフで解析し、熟練者の動きとの差を明確にします。
また、本システムの活用は、受託計測として、現場にシステムを持ち込み、専門スタッフがデータ計測後、レポートをご提出するサービスも実施しています。1日や複数回のみ、熟練者の動作データのみの取得など、短期間でデータ計測をご希望の場合は、受託計測サービスにて対応可能です。
動作分析システム導入前の課題・要望
製造品の仕上げとして研磨作業を行う際、熟練者の技術を若手に伝達するには、見て覚えることや感覚的な言葉での理解が求められていました。しかし、表面の微細な調整を行うには、より詳細に身体動作や工具の持ち方、姿勢を伝える必要があり、技術伝承がなかなか進まないというのが課題となっています。
それらの課題の解決策が「動作分析システムによる技術伝承」です。
動作分析システムの導入では、下記の2つの効果があります。
・熟練者の身体動作だけでなく、工具の動きまで、一度の計測で様々なデータ取得が可能
・AB比較機能で熟練者と若手の動きの差を即時にフィードバック可能
動作分析システムの特長
研磨作業の技術伝承に用いられる動作分析システムは、計測したい箇所にマーカーを貼付し、カメラで動きのデータを取得します。このとき、マーカーの貼付箇所は、身体だけでなく、工具にも貼付可能なため、人の動きと同時に工具の傾きや動かし方まで、総合的にデータ取得が可能です。
取得したデータからは、肘・膝の曲がり角度や指先の使い方、手首の高さ、頭の傾き、工具の角度など、熟練者から若手に技能を伝承する上で必要なポイントが数値で解析できます。
また、「熟練者と若手」「過去の自分と現在の自分」のように2つのデータの比較ができ、トレーニング期間の短縮に効果があります。
動作分析システム導入メリット
このような動作分析システムを導入することで得られるメリットは大きく2つあります。
①熟練者の動きの数値化で研磨作業のキーポイントを発見
②短期間で若手に熟練者の動きの伝承が可能
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①熟練者の動きの数値化で研磨作業などの技術のキーポイントを発見
熟練者が長年の経験から培ってきた勘やコツを若手に伝えるには、ポイントとなる動きを数値化することが重要です。これは人それぞれ感覚の基準が異なることから、熟練者が言葉で伝達しても、人によって受け取り方に差異が生じるためです。
このことから、万人に共通する基準を設けるためには、数値での技能の伝達が効率的といえます。定量的に捉えることで、微細な動きの細部まで、差異なく伝承することが可能です。
動作分析システムは、作業品質向上に重要な微細な動きまで数値化。どこが研磨作業における急所なのかを洗い出し、データを用いた技能伝承を行います。
メリット②短期間で若手に熟練者の動きの伝承が可能
動作分析システムを用いた技術伝承で、最もよく活用する機能が「AB比較機能」です。
2つの計測データを同一画面上で比較し、その差分を可視化するもので、比較データには「熟練者と若手」「過去の自分と現在の自分」などが挙げられます。熟練者との差から、研磨作業の品質向上を目指すため、不足している点を明確にし、トレーニング評価のため、過去の自分との動きを比較するなど、様々な活用が可能です。
数値で差分が明確になるため、フィードバック内容が適格となり、動きの改善を短期間で行うことができます。
受託計測サービスのご案内
熟練技術の動作計測を実施する場合、受託計測サービスもご利用いただけます。 「1、2日で作業者のデータ取得がしたい」「まずは熟練者の動きのデータ化を行いたい」など、短期間での計測をお考えの方や導入前にどのようなデータが取得できるのか熟練者・若手の動きのデータ取得を通じて確認したい方は、ぜひお問い合わせください。
導入事例 検索
お問い合わせInquiry
お客様の課題に合わせてスタッフが最適な解決します。
製品の修理や故障、技術的なお問い合わせはサポートからお問い合わせください。