導入事例Introduction Example
成人～幼児まで動作トラッキングをマーカーレスかつ3次元でリアルタイム計測
2024.08.09- 乳幼児や小児の動作をセンシングし、数値データとして定量的に評価・分析を行いたい方
- マーカーレスで手軽に人の動作分析を行いたい方
- AIによる骨格推定でオクルージョンなく計測できる技術を検討している方
モーションキャプチャは、成人の動作分析だけでなく、幼児教育や小児心理の研究分野においても、成長・発達を評価する上で、子どもたちの動作をセンシングする手法のひとつとして活用されています。本システムは、３次元でリアルタイムにマーカーレスでセンシングができるので、身体への負担がなく骨格検知が可能な点が大きな特長です。
今回は、10か月・身長70cmの乳児と3歳7か月・身長105cmの幼児の動作のセンシングを3次元でリアルタイムに計測しました。
動作分析システム「Captury」導入前の課題・要望
通常、人の動作分析においては、マーカーやセンサを身体に装着し、定量的なデータの収集および分析を行いますが、ある程度の身長が必要であるなど、一定の条件に合致した身体に対してのみ骨格検知が可能なことから、乳児や幼児の動作のセンシングには不向きでした。
また、マーカーを身体に貼付するため、専用のスーツを着用しなければならないというデメリットもあり、幼児の動きから、成長や発達を評価するには、定性的な分析に偏ることになります。
それらの課題の解決策が「マーカーレスモーションキャプチャ『Captury』の幼児骨格検知」です。
「Captury」の導入では、下記の2つの効果があります。
・マーカーレスでカメラ撮像エリア内の幼児の動作を数値データとして計測可能
・3次元でリアルタイムに幼児の動作のセンシングが可能
動作分析システム「Captury」による課題の解決方法
「Captury」は専用のスーツやマーカーの装着を必要とせず、リアルタイムで高精度なモーションキャプチャを実現するシステムです。
AIによる骨格推定の技術が組み込まれており、複数台のカメラを使用して骨格を3次元でリアルタイムにトラッキングすることが可能。これにより、成人の動作だけでなく、これまで定量的な分析が困難であった幼児の動作の数値データが取得できるようになります。
さらに動作分析用ソフトウェア「SKYCOM」を活用することで、「Captury」で取得した各関節中心の分析が簡単操作で実現します。
動作分析システム「Captury」導入後の効果
このような動作分析システム「Captury」を導入することで得られるメリットは大きく３つあります。
① マーカーレスかつ3次元でリアルタイムに幼児の動作を数値化
② 複数台のカメラの使用でオクルージョンの発生がなくデータを取得
③ 各関節中心の分析がドラッグ＆ドロップ操作で実現
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①：マーカーレスかつ3次元でリアルタイムに幼児の動作を数値化
「Captury」による動作計測では、専用のスーツの着用や身体へのマーカーの貼付は不要です。カメラの撮像エリア内にいるだけで、リアルタイムに3次元での動きのセンシングが可能。
専用のスーツの着用が困難な乳幼児の動作計測が実現できるだけでなく、マーカーの貼付といった負担が削減されます。
また、「Captury」で取得できる数値データは身体の40点以上の箇所の動きデータになり、定量的な分析に効果的です。
メリット②：複数台のカメラの使用でオクルージョンの発生がなくデータを取得
多くの場合、AIによる骨格推定では、一台のカメラで動きのセンシングを行うことになりますが、「Captury」では複数台のカメラを用いて、人の動作の計測を行います。
このとき、カメラ同士の取得データの統合は、事前の簡易なキャリブレーションによって、リアルタイムに実現でき、計測後の処理負が削減されます。
さらに一台のカメラによる動作計測で発生していたオクルージョンやデータの取得漏れも、複数台のカメラの使用により、低減される効果があります。計測後のデータ補正の工数も削減され、計測時間の大幅な短縮にも効果が期待できます。
メリット③：各関節中心の分析がドラッグ＆ドロップ操作で実現
「Captury」で計測した動作データをより詳細かつ簡単にグラフ化やAB比較、外部機器で取得したデータとの同期、映像データとの同期を行うことができる分析ソフトウェア「SKYCOM」がおすすめです。
様々な物理量の分析ができ、同時に複数箇所の動きのグラフ化も実現。操作方法はドラッグ＆ドロップと簡易で、誰でもすぐに分析が可能です。
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