Tech media

センサ

OptiTrack計測用マーカーを買い替える3つの基準

2022.12.12


マーカーは買い替えが必要な消耗品

変位計測や動作分析・技術伝承、静的試験計測等、カメラとマーカーを使用して計測している場合、ご使用のカメラ・PC・ハブ等とは違い、反射マーカーは劣化度によって買い替えが必要なものになります。



マーカーの買い替え基準(1) 劣化に関するポイント

たとえば、下記の場合においては、反射マーカーの買い替えをご検討ください。



・半球が取れたマーカー
・剥がれ・汚れのあるマーカー
・マーカーベースの先端が折れて、ネジ穴に埋まっているマーカー


OptiTrackカメラと反射マーカーによる計測の原理は、以下の通りです。
カメラが赤外線を発光し、その光をマーカーが反射することにより、カメラはマーカーの位置を認識・計測します。このとき、マーカーには受けた光を直線で反射させる塗料(再帰性反射材)が塗られています。
そのため、半球が取れ、マーカーとして機能しなくなった状態のものや、剥がれや汚れによって塗料が見えなくなってしまったマーカー、そもそも固定のためのマーカーベースがつけられなくなり、計測対象に貼りつけられなくなったマーカーは、買い替えの検討対象となります。



マーカーの買い替え基準(2) 計測精度に関するポイント

また、次の場合においても、買え替えの検討が必要になります。


・形がいびつになっているマーカー
・サイズが小さすぎるマーカー


OptiTrackカメラは、カメラから見える円(マーカー)の重心を計算し、その位置を特定しています。そのとき、マーカーの形がいびつで、見える角度によって重心の位置が異なると、計測精度は悪くなってしまいます。
凸凹等がなく、どこから見ても同じ重心を捉えられるマーカーを使用することが、計測精度の上でも重要です。
また、マーカーが小さすぎる場合は、十分に重心計算ができないといったことがあります。計測空間に対して、ご使用のマーカーが適正なサイズかどうか判断するには、下記の考え方が必要となります。
> マーカーの買い替え基準(3) サイズに関するポイント



マーカーの買い替え基準(3) サイズに関するポイント

マーカーには、計測環境によって適したサイズがあります。下記の場合は、買い替えをご検討ください。


・キャプチャする空間に対して、直径サイズが小さすぎるマーカー


マーカーの大きさは、カメラの画角(1台で捉える空間の大きさ)と解像度(画素数)で決まります。
カメラで正確にマーカーを認識するには、最低で直径3画素程度の大きさが必要です。


【計算式】
キャプチャする空間(mm)÷ご使用中のカメラの画素数(pixel)=Xmm(1画素)
Xmm(1画素)×3画素=必要なマーカーの直径サイズ
【例】
3m(3,000mm)の空間を、PrimeX13・PrimeX13W・Flex13等、130万画素(1,280×1,080pixel)で計測した場合、1画素は約3mmとなるので、直径3画素分=9mm以上のマーカーが必要となります。
※計算  3,000mm÷約1,000pixel=1画素3mm
3mm×3=直径9mm以上のマーカー


各カメラの画素数(pixel)はこちらでご確認ください。
> OptiTrackカメラスペックシート



製品ワークフローや製品概要など OptiTrackの詳細を見る


この記事をSNSでシェアする

Inquiry

お客様の課題に合わせてスタッフが最適な解決します。
製品の修理や故障、技術的なお問い合わせはサポートからお問い合わせください。

ページの先頭へ戻る