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計測 ノウハウ

Capturyによるマーカーレスモーションキャプチャとは 

2024.10.10

マーカーレスモーションキャプチャの概要 

マーカーレスモーションキャプチャとは、人の動きを計測する際に、従来のように身体にマーカーや専用スーツを装着せずに、カメラ映像をもとに人の動きを解析する技術です。これまでのモーションキャプチャ技術では、マーカーやセンサを身体の各部に貼付する必要がありましたが、マーカーレス技術ではこの手間を省き、カメラで捉えた映像データをAIが骨格推定から解析し、人の骨格セグメントを自動的に検出。動作データの分析が可能になります。 
この技術により、私服や作業着、ユニフォーム姿のまま、簡単に動きの計測が可能です。計測対象者への負担が少なく、より自然な動作をデータ化できることは、人の動きのデータ化を行う上で、大きな利点となります。 

マーカーレスモーションキャプチャ「Captury」は、複数台のカメラ映像によってマーカーレスで人の動きの計測ができるだけでなく、リアルタイムかつ3次元での計測が可能な点が強みとなります。 




人の動きの今昔、従来の光学式・慣性センサ式と新しいマーカーレスモーキャプ「Captury」 

人の動きをデータ化し、様々な分野で活用する技術は、従来から進化を続けています。 
エンターテイメント分野や研究分野、技術伝承、スポーツパフォーマンス評価、リハビリテーション評価に活用するための技術として、これまでは、光学式モーションキャプチャや慣性センサ式モーションキャプチャが選ばれてきました。 
しかし、それぞれのメリットやデメリットから、次第に、マーカーレスでの人の動きの計測に期待が高まり、今では新しいマーカーレスモーションキャプチャ「Captury」の魅力に注目が集まっています。 
各技術の概要や課題は下記の通りです。 


・光学式モーションキャプチャとは 

光学式モーションキャプチャは、赤外線カメラを使用して、人に貼付したマーカーの座標位置を3次元でトラッキングし、各部位の動きを計測する技術です。この技術は、高精度であり、細かな動作を正確に計測できる点がメリットな一方、専用スーツの着用やマーカーの貼付が必須で、動作計測中にマーカーが隠れてしまったり、外れてしまうと、正確なデータ計測が不可になってしまうという課題があります。 


・慣性センサ式モーションキャプチャとは 
慣性センサ式モーションキャプチャは、身体に装着した小型センサが加速度や角速度を計測し、そのデータをもとに動作を解析する技術です。屋外でも使用可能なメリットがある一方、精度には限界があり、また、磁場の影響などからデータが正確に取得できないというデメリットがあります。複雑な動作の計測には不向きという課題のある技術です。 


・マーカーレスモーションキャプチャ「Captury」とは 
「Captury」は、従来の技術の欠点を克服した新しいマーカーレスモーションキャプチャ技術です。 
専用スーツやマーカー、センサの装着は不要で、カメラ映像のみで高精度な動作データを取得することが可能。私服や作業着、ユニフォームのまま、自然体で動きの計測ができるため、計測対象者の負担もなく、普段通りの動きがそのままデータ化されます。 
また「Captury」はその他のマーカーレスモーションキャプチャとは異なり、リアルタイムかつ3次元で動きのデータ化が可能なため、3DモデルやVR・ARなど、エンターテイメント分野での活用の幅も広がります。 



マーカーレスモーションキャプチャ「Captury」でできること 


「Captury」を活用することで、様々な用途で人の動きを計測し、データ化することが可能です。出力したデータは、以下のような場面での活用が期待されます。 



1.エンターテイメント分野 


映画やゲーム制作、ライヴコンテンツ制作において、リアルなキャラクターの動きを表現するためのデータ生成が容易です。人の動きを計測するためのシステムの準備も手間なくでき、カメラを設置した環境に人が入り込むだけで簡単に人の動きのデータがリアルタイムかつ3次元で計測可能です。計測中のデータはUnityをはじめ、各種アプリケーションへのストリーミングに対応しています。 




2.スポーツ分析 


アスリートのパフォーマンスを評価し、効率的なトレーニング計画の立案や怪我の予防に役立てることができます。リアルタイムで動作データを取得できることから、計測中にその場で計測対象者へフィードバックすることも可能。専用スーツやマーカーの装着が不要なため、ユニフォーム姿のまま計測ができる点はスポーツ分析として大きな利点といえます。 




3.リハビリテーション・医療 


リハビリテーションの現場では、患者の動作を継続的にモニタリングし、回復の進捗を評価するために活用可能です。実績として、「Captury」では成人~身長70cmの幼児までの動作計測を行っており、リハビリテーション評価のほか、成長・発達を評価する上で子どもたちの動作を3次元でリアルタイムにセンシングする手法としても活用されています。 




4.教育・技術伝承 


後継者不足やベテランと若手の作業差の課題から、技術伝承のため、作業者の動きのデータを計測したいという企業が年々増えています。そうした時代背景の中で「Captury」はマーカーレスモーションキャプチャとして注目を集めています。特に作業着のまま、普段通りの作業姿勢を計測できることは大きな利点として挙げられており、専用のトレーニング施設を設けることなく、現場に直接カメラを設置するだけで作業者の動きをデータ化し、熟練者と若手との動きの差を比較分析することが可能です。 





マーカーレスモーションキャプチャ「Captury」の魅力を体験できるスタジオデモのご案内 

「Captury」によるマーカーレスモーションキャプチャを実際に体験してみたい、システムの詳細や操作方法を知りたい、という方に向けて、アキュイティーでは、スタジオデモンストレーションの機会を提供しています。実際に複数台のカメラを用いたリアルタイムかつ3次元でのマーカーレスモーションキャプチャを体験いただき、どのように人の動きがデータ化されるのかをご覧いただけます。 
このデモンストレーションは随時、ご要望に合わせて実施しており、マーカーレスモーションキャプチャ「Captury」の技術や利便性を肌で感じ、エンターテイメント分野や研究、スポーツ、リハビリテーション、技術伝承等、どのように応用できるかを検討する絶好の機会となります。 
ぜひアキュイティーのスタジオにお越しいただき、最新の技術をご体感ください。 



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